【特集日誌~完結編~】
2015.4.29
前の話はこちらをご覧ください
・
・
・
・
・
・
「先生・・・あの掛け軸的なものは一体どんな意味があるんですか?」
・
・
・
「この掛け軸にはね、和敬清寂(わけいせいじゃく)と書かれてあるの」
・
・
・
「「和」は、聖徳太子の十七条憲法でも「和をもって尊しとなす」という言葉があるように、日本人の心、根本よね。「和敬」とは互いを敬いながら認め合う、
・
・
・
「だからこうしてあなたたたちが過ごした今日という時間は・・・」
・
・
・
「まるで宇宙が誕生したに等しい奇跡なのよ・・・」
・
・
・
「先生との出会いも奇跡だったってことですね」
「先生・・・奇跡をありがとう」
・
・
・
「もう大丈夫ね!これでもう貴方達はれっきとしたおもてなし男子よ!」
・
・
・
「いやぁ~!どんどんもてなしちゃますよ~!」
「どんと来いだね~!お茶バンバンたてちゃうよ!」
・
・
・
「あまり調子にのるなよ」
・
・
・
「ハイッ!汗」
「完全に調子に乗ってましたすみませんでした」
・
・
・
「冗談よ(笑)大切な人に大切な時間を与えられるように、ちゃんとおもてなしの心を日々忘れずにいてね」
・
・
・
・
「・・・・先生」
「ありがとう!」
・
・
・
ひとしきり「おもてなし」の心をお茶を通じて学んだ僕たちは、先生に促されてダイタデシカ、を後にすることにした。来たときとは打って変わってなんだか清々しい気持ちでお店のドアを開けることができた。僕らはこれからきっと、しっかりとしたおもてなしの心を持って大切な人へ贈り物をすることができるだろう。
・
・
・
・
・
・
・
・
「本当にそうかな?」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
「単に思っているだけで、実行しなくちゃ何も意味がないのさ。もしこの記事を読んで実際にお茶でのおもてなしをしてみたいと思った君たちの為に、今回使用した道具達のおさらいをしてあげようじゃないか。ちなみにこれらの道具は、全てダイタデシカ、で実際に手に取って見ることができる。今日お店に足を運び手に取って見るか、一生手に取らないか。どちらを選ぶのも君の自由だ。ただ一つ言えるのは、この道具たちは君と君の大切な人の人生を豊かにしてくれる。それだけは自信を持って伝えることができる。それではおさらいしてみよう」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
つづく