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【特集日誌~お茶編~】

前のお話はこちらからどうぞ

特集日誌~進入編~

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「さぁお茶菓子をお召し上がりいただいたところで、次はいよいよお茶の時間です」

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「いよいいよ来ましたね!」

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「どんと来いですよ」

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「お茶をたてるのに必要なのは、やはりこれが欠かせないわ。東屋の茶筒よ」

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 「コトッ・・・」

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「この茶筒・・・キレイっすね!この色は・・・素材が銅っすかね」

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「よく見ると繋ぎ目みたいなものが一切無いね。どうやって成型したんだろう・・・?」

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「この茶筒は新潟県燕市の職人さんが作ったものよ」

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「先ずは茶筒から抹茶の粉を取り出します」

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「ところで貴方たち、燕市はどういう場所か知っているの?」

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「新潟なんで・・・米どころっすかね!」

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「正名くん・・・それは安直だよ(笑)・・・ツバメの生産が日本一なんじゃないですか?!」

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「スッ・・・」

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「燕を養殖してどうしようってのよ、このdumb ass。いい?燕市は洋食器の生産で世界的なシェアを誇る工業都市なの。隣接する三条市とは共に、金属加工で栄えた都市として古くから相互補完の関係性を持って〝燕は商人の町”〝三条は職人の町”と称された地域よ」

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「そうなんっすね!」

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「ちょっと今ケータイで調べてみたら〝工場の祭典”っていう燕三条地域の工場が一斉に工場開きをするイベントを見つけたよ。ほんとに町のいたるところで職人さん達が金属を使ってフライパンや包丁・ハサミなんかを一から作っているみたいだね」

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「コン・・・」

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「そういった歴史ある土地と素晴らしい技術を持った場所なのにも関わらず、職人さん達の高齢化と反比例して後を継ぐ若者の入職者数はどんどんと減っているのが現実だけれどね」

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「マジすか・・・同じ職人としては他人事とは余り思えないッスね。。。」

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「少子高齢化の問題ってこんなところにも影響出てるんだね」

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「スッ・・・」

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「でもこの東屋の茶筒の様に、職人さん達の技と長く愛されるようなデザインを含んだ作品が、ちゃんとした使い手のもとにどんどんと届いてゆけば、きっと・・・・そう悪くない将来を燕市の人達はつくれていくと思うわ」

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「マジすか・・・なんかちょっと上から目線なのが気になりますけど、そうあって欲しいっす!」

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「この茶筒を例えば10年使うって考えたら値段とか、さほど気にならないかも」

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「スッ・・・」

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「まぁ値段は大切よね。でもゲジマユ、貴方いいことを言ったわ。〝10年使う”っていう感覚をどれだけの人がこの現代に持てるかってことこそ必要よ。それこそ〝おもてなし”の心に通じるところだわ。大切な道具を使って大切な人の為に時間を大切に使うということができるかどうかということよ」

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「そうすね・・・ちょっと大切大切言い過ぎてて何が大切が分かりずらいっすけども・・・どうせ物を買うんだったらお気に入りものを選びたいし、ちょっとやそっとじゃ壊れない丈夫なものがいいし、それを誰かに少しは自慢をしたいから家に呼んでもてなしたりもしたいっすもんね」

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「しかも使い続ける程、手に馴染んて使いやすくなったりとか色味が変わって味がでてくると愉しかったりするんでないかな。。。まぁ持ってないからあくまで想像だけれど」

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「次に銅之薬缶でお湯を注ぎます・・・」

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「この銅之薬缶も燕市の金属メーカー「新光金属」と東屋が一緒につくりあげた本当にいいものよ」

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「なんで銅で作ったんすかね?」

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「持ち手のところまで銅でできてるから、お湯注ぐときには注意しないと火傷しちゃうね」

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「トポポポポポポポポポ」

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「まず銅という金属はとても熱伝導率がいいの。ホットケーキで人気のリトルツリーさんの鉄板に使われていたり、コメダ珈琲のアイス珈琲グラスが銅でできていたりするわね」

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「たしかに・・・リトルツリーのホットケーキめっちゃいい感じに焦げ目ついて美味しいっすよね!」

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「コメダのアイス珈琲・・・ひたすら冷え続けていた理由が分かったわ・・・」

 

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「シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ」

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「加えて銅には、除菌抗菌作用と塩素分解効果があるの。東京の水道水はキレイと言われているけれど、直接いくのは少しだけ抵抗があったりするじゃない?でもそういったこともこの薬缶を使えば問題ナシよ」

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「まぁ仕事から疲れて帰ってきたときには、蛇口から直でいってますけどね!」

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「銅之薬缶で沸かすと美味しいお湯に変わるってことか」

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「シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ」

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「大切に長く使っていくためには日々のお手入れが重要よ。

■ 空焚きをしない。(破損・変形の防止)
■ 水量の下限として注ぎ口の付け根の上まで水を入れて使う。(破損・変形の防止)
■ 洗浄の際はスポンジなどを使い、スチールたわしや磨き粉を使わない。
■ 使い終わったら水気を拭き取り乾燥させる。

こういったことを守りながら使い続けていくことでより美しく薬缶を育てていくことができるわ」

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「ちょい面倒すね」

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「正直ね」

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「シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ」

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「そうやって手をかけていくことで、道具があなただけのものになっていくのよ。なんでも簡単に手に入ったら面白くはないわ。あと銅は酸化を自然としていくから、使い続けていく程キレイな飴色に変化していくことも特徴ね」

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松崎しげるさんも綺麗な飴色だと思います!」

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「美しい人生と限りない喜びを手に入れた人は飴色のモノを持っているってことか」

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「シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ」

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「スッ・・・」

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「どうぞ・・・お召し上がり下さい。。。」

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「この茶碗・・・実はご飯茶碗よ」

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「えっ・・・!なんかこう、全然丸っこくないすね」

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「平べったい」

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「いただきます。。。」

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「ゲジマユの言うとおり、そのカタチから平茶碗というのよ。長崎県東彼杵郡波佐見町にある白山陶器という会社で作られているのよ。この平茶碗をデザインしたのは森正洋(もりまさひろ)という人。G型しょうゆ刺しなどグッドデザイン賞や数々の国際的な賞を受賞したデザイナーさんでもあるわね」

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「ほ~う」

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「知らないな~」

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「スッ・・・・」

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「直径が15cmあるから、見慣れているお茶碗よりは大きく感じるかもしれないけれど・・・森さんがこう言っているわ

「平面的で浅いお茶碗は冷めやすいかもしれないが、空調の完備された現在では部屋が寒いということはない。むしろ食べやすく、ごはんを盛っても絵柄が楽しめる、色んな意味で余裕のあるお茶碗が現在には必要だ」

どう?今日はご飯が盛られているわけじゃないけれど、お抹茶でも十二分にキレイでしょう?」

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「確かに・・・見た目がキレイっすね!」

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「鑑賞に耐え得る作品とはこういうことだよね」

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「ドンッ!」

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「平茶碗が泣いているわ」

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「写真では伝わりずらいと思うので説明させていただきますと、確かに僕の頭蓋骨はこの瞬間、先生の扇子によってスライスされました。その衝撃によりセンター部分の頭髪が消し飛びましたので、明日から辮髪スタイルで過ごして行くことが余儀なくなったことをお知らせします」

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「お茶碗を手に取るときは作った職人さんを想って、道具や器を大切に扱うために両手で添えて支えるように持ってあげるのがいいわ。」

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「なるほど・・・こうやって手で支えてあげて」

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「ズズズッ・・・」

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「・・・美味しい!」

 

 

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「ほら・・・こうやってお茶を注いであげると・・・周りの柄との対比が美しいでしょう?」

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「おお~白のお茶碗もいいっすね!」

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「贅沢な気分にさせてくれるねい」

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「シャッシャッシャッシャッシャッシャッ」

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「いまからこのお茶碗にお月様を浮かべて差し上げるわ」

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「そういえば大工の先輩に波佐見町出身の人がいたのを思い出したッス!最近「西の原」ってことろが結構話題になってるみたいッスね。なんかハイセンスな雑貨屋さんとかカフェとか増えていきているらしいっスよ。」

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「なにココ!!めっちゃ行ってみたい!!」

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「シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ」

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「いや正名くん、ちょっと話が飛ぶけれど、例えばこういった地方とかで行ってみたい!って思うじゃない?でも案外目的地以外の周辺とかで楽しむ要素を見つけるのが難しかったりするよね。例えば地元の人だけしか知らない面白みや地域の愉しみ方ってあると思うんだけれど、そいうったネタってネットや雑誌や代理店だけじゃ見つけられなかったりするよねー」

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「まぁそうすね。でも例えばこういった人たちとかと繋がれば、面白い情報とかゲットできるんじゃないすかね?」

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「シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ」

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「おおー!なるほどー!まぁこういった人に限らず、地方で面白い活動をしている人たちとどんどんいい関係を作っていきたいよねー。そうしたら、新しい旅のガイドブックとかつくれそうだよねー」

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「いいっすねー!僕は取りあえず佐賀の地元ガイドブックが欲しいっすね!」

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「スッ・・・」

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「さぁ・・・アンタ達が身もふたもない話をしている間に出来上がったわ」

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「これは・・・」

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「お茶碗の表面が泡立って、まるで雲のよう。。。そのなかに泡立ってない部分がまるで朧月夜のようだ」

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「それじゃぁ・・・いただきましょうか・・・」

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「ズズズッ・・・」

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「ズッ・・・ズズズ・・・ッズ」

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「・・・・・おいしい!!!」

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「本当にお茶碗の中に三日月が浮かんで見えるようだ・・・!」

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「・・・先生!なんだかとても贅沢な気分ッス!」

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「いやこれは凄いわ」

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「アナタがたのようなPIG BRAIN(子豚の脳味噌)レベルの人達が一度に今までの一連の流れが理解できたとは到底思えないけれど、一度イチからやってごらんなさい」

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「スッ・・・」

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「先ずはこの東屋の茶筒から抹茶粉を取り出します」

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「この茶筒・・・とても精密に作られているから、蓋を閉じるときに自重でスーッと沈むようにしまるのよね。その所作がとても美しいと思うわ」

正名顔写真1

「よし!やってやりますよ!いつもの感じでリラックスして淹れてみようかな・・・」

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「僕たちが人並みの脳味噌を持っていることを証明して見せますよ」

特集日誌~指導編~】へ続く

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