白山陶器のフロウでリゾットを食べる
2015.2.25
美味しいリゾットが食べたい・・・!
リゾット(Risotto)はもともとイタリアで食べられてきた麦類の料理に東洋(中東)から伝播した米が融合した料理。
フランスではピラフと呼ばれていますね。
「リゾット」は米(Riso)と最高(ottimo)を合わせた造語から、料理された米(Riso+cotto)からなど諸説ああります。
本場イタリアのミラノでは、「リゾット・アッラ・ミラネーゼ」という名物料理があるそうな。
イタリア料理に纏わる伝説はいろいろと面白いものがあると聞きますが、その中からリゾットのお話をひとつ。
1574年9月のこと。ミラノでは、200年前に始まったドゥオモ(教会堂)がいまだに建設中で、ヨーロッパ中から、大勢の大工や彫刻家たちが集まっていました。
その中に、ヴァレリオ・ディ・フィアンドラという、ベルギー人のガラス職人の親方がいました。
親方の担当は、聖ヘレナの物語を描いたステンドグラスです。
ミラノには、選りすぐりの弟子たちを連れてやってきました。
その弟子たちの中に、絵の具の配合にかけてはずば抜けている若者がいました。
彼が作る絵の具の色は、驚くような美しさなのです。
実は、それには秘密がありました。絵の具の中に、こっそりサフランを一つまみ加えていたのです。
親方は、一番見込みのある弟子のサフランフェチに気付いてはいたのですが、さほど気にしていませんでした。
「そんなにサフランが好きだと、そのうちリゾットにまで入れてしまうぞ」、というのが、弟子をからかう時のお気に入りのセリフでした。
数年後、弟子は、親方の娘と結婚することになりました。
いつも親方にサフランねたでからかわれていた弟子は、この晴れの席で、飛び切りのいたずらを思いつきます。
料理人を買収して、披露宴のリゾットに、本当にサフランを入れてしまったのです。
テーブルに運ばれてきたリゾットを見た客たちは、みんなぎょっとしました。
それは、巨大なピラミッド形に盛られた、紛れもなくサフラン色のリゾットです。
客の中で一人、恐い物知らずだったのか、相当好奇心が強かったのか、そのリゾットを口にした人がいました。
それにつられて一人、また一人と、リゾットを食べだしました。
するとどうでしょう、あっと言う間に、山のようにあったリゾットが、一粒残らず平らげられてしまったのです。
こうして、リゾット・アッラ・ミラネーゼが誕生したのでした。
弟子の名前は時と共に忘れ去られてしまい、今では、「ザッフェラーノ」というあだ名のみが伝えられています・・・
(出展:イタリアで食べたい)
まー、料理一つにもこんな話があったりするんですよねー。
みなさんもお暇な時に自分が好きな料理がどんなきっかけで生まれたかを調べてみること。お勧めしますよ。
意外に楽しいですよ。
さて、写真のリゾットは以前の魚介のブイヤベースの残りにトマト缶を足して作ったものです^^
白山陶器のフロウに盛ってみました。
きれいですねー。