ワークショップ、はじめました。
2014.9.13
9月13日(土)、天気は晴れ。ダイタデシカ、にて「木工作家に学ぶ、オリジナル箸作りワークショップ」が開催されました。コーディネートは日本全国のモノづくりを体感するコトを集めた、webセレクトショップ「にっぽんてならい堂」。講師は岐阜県本巣郡北方町で活躍する木工作家「woodpecker」代表の福井賢治さん。「木と一緒に暮らす」がコンセプトにオリジナルの製品を創作されています。

今回は岐阜の県木「イチイ」の木を原材料に、木工道具の使い方を福井さんに教わりながら、自分の箸を一膳つくる作業を体験していただきました。
はて、「イチイ」?あまり聞き覚えがありませんよね。
実は日本中に生えている木で鉛筆材としても使われているのです。年輪の幅が緻密で、狂いが生じにくく加工しやすい、光沢が美しいのが特徴です。目の前に置かれた2本の「イチイの木」を箸に削り出し、更には刻印もいれてしまおうという、まさに「ものづくり」な120分。

自分の手の大きさに合う箸の長さってどれくらいなんでしょう?先ずは使い易い箸の長さを見つける為に、自分の手を計って、お箸の適正サイズを検証。

ふむふむ…なるほど、わたしの手の大きさってこのくらいだったのか。

型紙に習って、自分が彫りたいお箸の型を鉛筆で下書きしておきます。ここまで準備ができたら、いよいよお待ちかねの加工。えいやと始める前に、福井さんから「かんな」や「のこぎり」のいろはを丁寧に教えていただきます。


のこぎりの歯がちゃんと当たっている音を確かめながら、慎重に原材をカットしていきます。力を込めれば切れるってものでもないんですね。

世界にただ一つだけの、自分の為のお箸づくりに、皆さんの集中力は高まる一方。ワークショップ会場は、いつしか無言になり、木工道具から奏でられる音だけが静かにこだまする「職人集団の工房」状態へ。

小刀を扱う眼差しも真剣そのもの。

最後は紙やすりを使って仕上げ。なめらかな曲線をつくるために、一心不乱に研磨します。

2時間に及ぶお箸作りでしたが「あっと言う間だった」と爽やかな笑顔で感想聞かせてくれる参加者の皆さん。その表情は、作業に没頭したあとの充実感でとても満たされているようでした。